区画整理とは
区画整理とは?
区画整理とは、安全で快適な住みやすい街を作ることを目的として、道路や公園、下水道といった公共施設を設置するなど一部エリアの改装を行う事業を指します。
しかし、住宅が密集するエリアに公園を設けたり、道幅を広くしたりといった作業を行う際、そのエリアに住む居住者の許可がないと着工ができません。
そのため、区画整理の際は居住者と工事業者、地方自治体の職員を含めてしっかりと話し合いを行い、理解を得る必要があります。
区画整理を行うことで、対象エリアの居住者は下記のようなメリットを得られます。
- 道路が安全で快適になる
- 子どもたちの遊び場や、憩いの広場が確保される
- 居住区間の境界が明確になる
- 上下水道やガスなどの施設が整備される
- 権利を保全しながら整理するため、地域のコミュニティが維持できる
区画整理の流れ
こちらでは、区画整理の流れを順番にご紹介します。
企画・調査
自治体が区画整理を行う土地を調査します。
交通量や事故の発生率、景観などさまざまな要素が考慮されます。
都市計画決定
調査結果をもとに、区画整理を行う土地を決定します。
個人や組合が行う場合でも、都市計画の決定手続きが必要です。
事業計画
どの業者に工事を依頼するのか、設計の概要や資金計画などをまとめます。
換地設計
対象エリアの居住者に話をするため、自治体の職員や工事業者の責任者などを含めた総会を設置します。
仮換地指定
将来的に不整形の土地をならして、住みやすい土地とする換地を設定します。
移転補償・工事
仮換地の指定を受け、建物移転や道路築造、公園整備、宅地整地等の工事を実施します。
換地処分・登記
従前の宅地上の権利が換地上に移行します。
その際、精算する金額も確定します。
土地・建物の登記
施工者が土地や建物の登記を、まとめて実施します。
清算
区画整理の際に発生した費用を、工事業者などに支払います。
このように、区画整理にはさまざまな工程があります。
自治体や工事業者は、計画を立案したあとに、区画整理を行うメリットや立ち退く必要がない旨などを、居住者に対して説明する必要があります。