床梁とは

📄目次
新築物件を建てている際、さまざまな部材が使われているのを目にされたことがある方もいらっしゃると思います。
建物には多くの部材が使われており、それぞれに必ず役目が与えられているものです。
今回は、床に使われる床梁を含む、その他の部材についてご説明します。
 

「床梁」とは

床梁(ゆかはり)とは床に使われる部材の一種で、床に使われている部材を支える梁を指します。
床には下記のようにさまざまな部材が使われており、それらを支える床梁には硬度が高く、太い素材が使われます。
 

大梁(おおはり)

大梁は水平方向の力を抑える役割を担う梁です。
地震や強風など、横からの力に耐えられるのはこの大梁がしっかりとしていることも要因です。
 

小梁(こはり)

小梁は垂直方向の力を抑える役割を担う梁です。
地震や上からの圧力に耐える小梁は、先述した大梁と大梁の間に設置されます。
 

火打ち梁(ひうちはり)

火打ち梁は、床に使われている梁や桁の間で斜めに組まれる横木を指します。
一般的には床の補強に使われることが多く、耐震性の向上などに貢献します。
 

「柱」とは?

柱とは、建物に対して垂直に設置される部材で、建物を強くするために四隅や部屋の一部に取り付けられます。
柱が多くなるほど部屋の広さや間取りが狭くなりますが、耐震や強風などに対する強度が向上します。
 

通柱(とおしばしら)

通柱とは、2階以上の木造建築に使われる、1本で土台から軒まで通っている柱を指します。
一般的な木造建築において、通し柱は建物の四隅に使われます。
 

管柱(くだばしら)

管柱は2階以上の木造建築に使われる柱で、階層が別れる場所で桁などによって中断される柱です。
先述した通柱とは異なり、1本で全階層を通っているわけではないため、途中で金物などを使用して補強・固定されます。
 

間柱(まばしら)

間柱は内壁・外壁の下地に使われる柱で、屋根や上の階の荷重を負担することが目的ではありません。
一般的な木造建築において間柱は、通柱や管柱よりも薄い素材が使われます。
 

「筋交い」とは?

筋交い(すじかい)とは、建物を補強する役割を担う部材で、壁や床などへ斜めに設置されます。
柱や梁だけでも建物を建てることはできますが、地震や強風といった災害時に倒壊のリスクが高くなります。
筋交いを壁や床、屋根などに使用することで縦横さまざまな方向に対する耐性を上げることができるため、多くの建物に使われています。
下記、筋交いの種類です。
 

片筋交い(かたすじかい)

片筋交いは建物を横から見たとき、天井から基礎部分に向かって斜めに取り付けられた筋交いです。
1本だけ使われる筋交いで、右上がりの「右片筋交い」と、左上がりの「左片筋交い」の2種類が含まれます。
 

筋交いたすき掛け(すじかいたすきがけ)

筋交いたすき掛けは建物を横から見たときに、天井から基礎部分に向かってアルファベットの「X」のように設置される筋交いです。
先述した片筋交いよりも高い耐久性を誇りますが、その分コストも多くなるため、費用や住宅強度を考慮して施工会社に建築を依頼する必要があります。
 

まとめ|住宅はさまざまな部材で構成されています

今回は、床梁とはどのような物なのかを住宅を支える部材と併せてご説明しました。
床梁は大梁・小梁・火打ち梁といった床に使われる梁を支える梁を指します。
ほかにも、住宅には建物を支える柱や、強度を高める筋交いと呼ばれる部材が使われています。
このように、建物はさまざまな部材で構成されており、ムダな部材は一つもないと言えます。
新築を建てている際、どの部材がどのように使われているのかを見てみるのも面白いでしょう。