道路法
4.建築基準法上の道路とは
道路は、道路法以外でも建築基準法など複数の法律で定義されています。
そのなかでも、再建築不可物件などの建築物が制限される建築基準法には注意が必要です。
それでは、建築基準法上の道路についてはどのような関りがあるについて解説します。
4-1.接道の義務
建築基準法第42条1項では、建物の敷地は建築基準法上の道路と間口が2メートル以上接していなければならないという接道義務のルールがあります。
つまり接道義務に違反して、建物を新築したり増改築することはできません。
再建築不可物件の多くが、この接道義務に違反しているために工事が制限されています。
ただし、接道義務は満たしていても、その他の建築基準法の基準に達していない場合は、建物の新築や増改築ができません。
4-2.セットバック
建築基準法第42条2項では、道路の幅員が4メートル未満でも建築基準法上の道路とみなされます。これをセットバックと呼びます。
ただし、セットバックを行うには道路の幅員が4メートルとなるように私有地である敷地の一部を道路とするように提供しなければなりません。
このように道路法による道路も建築基準法が適用されます。